呼吸を観る瞑想(アーナパーナ・サティ)
呼吸による気づきの教え(アーナパーナサティ・スッタ 289) 修行者は森に行き、樹下に行き、あるいは空家に行って、足を組んで坐り、身体をまっすぐに保って、対象に満遍なく気づきを向け、気をつけて息を吸い、気をつけて息を吐く。 最初の四考察(身体に関する組) 1.長く息を吸ったときは、私は長く息を吸ったと余すところなく自覚し、 長く息を吐いたとき、私は長く息を吐いたと余すところなく自覚する。 2.短く息を吸ったときは、私は短く息を吸ったと余すところなく自覚し、 短く息を吐いたとき、私は短く息を吐いたと余すところなく自覚する。 3.息を吸って、すべての体を知ることを課題とする。 息を吐いて、すべての体を知ることを課題とする。 4.息を吸って、体の変調を静めることを課題とする。 息を吐いて、体の変調を静めることを課題とする。 第二の四考察(感受に関する組) 5.息を吸って、喜悦を感受することを課題とする。 息を吐いて、喜悦を感受することを課題とする。 6.息を吸って、幸福を感受することを課題とする。 息を吐いて、幸福を感受することを課題とする。 7.息を吸って、心の変調を感受することを課題とする。 息を吐いて、心の変調を感受することを課題とする。 8.息を吸って、心の変調を静めることを課題とする。 息を吐いて、心の変調を静めることを課題とする。 第三の四考察(心に関する組) 9.息を吸って、心を感受することを課題とする。 息を吐いて、心を感受することを課題とする。 10.息を吸って、心を歓喜で満たすことを課題とする。 息を吐いて、心を歓喜で満たすことを課題とする。 11.息を吸って、心を安定させることを課題とする。 息を吐いて、心を安定させることを課題とする。 12.息を吸って、心を解放することを課題とする。 息を吐いて、心を解放することを課題とする。 第四の四考察(法則性に関する組) 13.息を吸って、常に無常を見ることを課題とする。 息を吐いて、常に無常を見ることを課題とする。 14.息を吸って、常に色あせてゆくのを見ることを課題とする。 息を吐いて、常に色あせてゆくのを見ることを課題とする。 15.息を吸って、常に消滅を見ることを課題とする。 息を吐いて、常に消滅を見ることを課題とする。 16.息を吸って、常に手放すことを見ることを課題とする。 息を吐いて、常に手放すことを見ることを課題とする。 このようにアーナパーナ・サティは、サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の、 両方の要素を兼ね備えていることが分かります。 是非呼吸を観る瞑想、アーナパーナ瞑想をお勧めします。 |